「言語化」について、ことばの定義は語らない。
もともと、ことばはデモクラティックなものだから、みんなが使っている意味のとおりになる。いまどき、「とても美しい」をおかしいと騒ぐひとはいない。
「言語化とはなにか?」は、まだまだアップデートされるテーマだと思う。
だから記事名に日付をつけてみた。それで、また新しい記事を書いて、自分の考えの変化を楽しもうと思っている。
この記事は、2026年9月3日 編ということになる。
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言語化とはなにか。
いま一番しっくりきているのは、『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者である、安達 裕哉さんの記事、『「言語化スキル」の正体を、こっそりおしえます。』のコレ。
では、結論からいいます。
「言語化の正体」とは、一体何か。
それは「アイデア」です。
ジェームズ・W・ヤングの「アイデアのつくり方」というベストセラーに言わせれば、「既存の要素の新しい組み合わせ」がアイデアです。
ですから、さしづめ言語化とは、「新しいアイデアを、言葉で表現すること」と言えるでしょう。
出典:Tinect.「「言語化スキル」の正体を、こっそりおしえます。」(2025/06/05)- https://tinect.jp/blog/we-will-secretly-reveal-the-true-nature-of-verbalization-skills/
まぁ、しっくりきているといっても、「確かにその通りだ!」とまではいかない。まだ「なにやら新しそうな意見が出てきて、なんだかそれっぽいぞ」のほうが大きいのかもしれない。
アイデアという言葉そのものがあいまいなものじゃないか?と思うが、まぁ『アイデアの作り方』を読んだらピンとくるのだろうか。
おれがかんたんな言葉で片付けたくないだけなのかもしれない。
カタカナを避けたいのかもしれない。エビデンス、バイアス、インセンティブ……やはりカタカナはあいまいで嫌いだ。「アイデア」もそうで、いまいち輪郭がボヤッとしている。
多くは「言語化能力」のことを、「言い換えの能力」だという。
具体的なたとえ話ができること:
- ~と似ていますよね。
- ~と共通点がありますよね。
- ~と同じですね。
抽象的にまとめること:
- まとめると~という事です。
- 結論からいうと~です。
- ひとことで~とも言えます。
抽象的なものを具体的にしたり、具体的なものを抽象的にしたりできる。この変換が、言語化なのかもしれない。
そういう意味では、アイデアという言葉に置きかえてもぜんぜんいいのか ─── とも考えたが、うーんと難しそうな顔をしてみたい。もっと工夫できそうな気がするからだ。
それでも、なぜしっくり来たかを書いておく。
続けて書かれていたコレが、経験からも「確かにそうかもな」と納得してしまい、方向性はあってそうだと直感したからだ。
様々な「言語化されたアイデア」に触れることで、アイデアを生み出す力を上げるほうが、言語化能力を獲得する、という目的を達成しやすいのは確かです。
ですから、本や漫画を読んだり、映画を見たり、論文を読んだり、様々なコンテンツに触れることで、「アイデアのタネ」は恒常的に仕入れなければなりません。
おれのバイブルである『ワープロ作文技術』にも似たようなことが書いてある。アイディアを魚に例えて釣り上げる方法であり、これはおれを大いに助けている。
アイディアとは地底湖に住むお魚だ、といってもいい。お魚にたとえるなら、それをどう釣り上げるかが問題である。
幻の傑作がちらと思い浮かんだら、どうすればよいか。ワープロにスイッチを入れて、第1章第1節から書き出す、というのでは全然駄目である。それではまるで、魚影がちらと見えたとたんにバチャーンと水に飛び込み、むやみやたらにその辺をかき回すようなものだ。
(…)思いついたときその場で思いついた範囲のことを書きおろす、というのがコツである。差し当たっては紙に走り書きをするのがよい。
この段階では、メモは自分で読めさえすればよい。とびきり汚い字でいい。ちゃんとした文章にする必要はまったくない。連想がわずかでも生き残っている間なら、すさまじいなぐり書きでも、不思議にちゃんと読めてしまうものだ。とりあえずそうやって地下のお魚に釣り糸をつけてしまえば、あとはそれをたぐるだけのことで地底湖の底まで行き着ける。
出典:木村 泉『ワープロ作文技術』
アイデアのネタを思いついたり、インプットしたときは、「これは使えそうだ!」と思ったものに釣り糸をつけておき、いつでも手繰りよせられるようにしておくということ。
おれはこれに倣い、「これはどこかで使えそうだ」と思ったことはメモをとるようにしている。スマホ社会万歳である。いつでもどこでも、すぐにメモを取ることができる。

メモを書くタイミングで、いくつかのメモを読み返す。なにか追記することもあるし、「そういや、このまえ作ったメモと同じようなことを言っているな」とメモを連結したりもする。
そうすると、メモは膨れて、やがてひとつのアイデアになる。
そういえば、(『「好き』を言語化する技術』の著者)三宅 香帆さんが『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』でこんなことを言っていたな、とふと思いだした。
大切なのは、話が面白くなるような、本の読み方をすること。
重要なのは、本を読むときの姿勢。
───それは、「ネタを仕込むつもりで本を読む」という姿勢です。
「話のネタ帳だと思って、本を読んでほしい」
そう、すべての読書はネタバレなのです。
教養のある人の話が面白いのは、漫才のネタを仕込むように、話すネタを仕込むための読書をしているからです。
おれが「そういえば」と思ったのも、ネタを仕込んでいたからなのだろうか。
ネタを増やしていくことで、「これってどうなんだろう」というあいまいな内容に、確からしさを加わえることができるのか。いまはなんとなくそう思っている。
本日はここまで。