結婚し、最初の数年は「自分の時間」がほとんどなかった。
それで、夜更かしをして、1時間を100円で買っていた。そんな生活を3年くらい続けた。私が高校生だったらイキってまわりに言いふらしてたであろう。狂っていた。
───今は狂った悪習をやめている。最近、プライベートの時間を多くもらえているからだ。小さいながらも、ワークスペースもでき、ブログを更新する余裕もでてきた。無理に夜更かしをする必要もなかろう。
今日は「少し昔の話」を書き残しておこうと思い、筆をとった。
目次
削るのは睡眠、それと命
昔は「時間がない」が口ぐせだった。
今のようにブログを更新する時間などなかった。ブログを書きたいときは───つまり自分の時間がほしいときはどうしたらいいか。カンタンだ。睡眠時間を削ればいい。そもそも手札がそれしかない。
しかし、社会人の身である。昼間に眠たくなって、それで仕事に集中できないなんて「お笑い」はもういいだろう。
学生なら、「あ~、次の授業寝るわ…(笑)ごめん、ノート。昼ごはんおごるからさ」程度で済む。けれど社会人はいけない。まだいける!とうぬぼれ、夜更かしが過ぎるとしまったときのリスクが高い。
それの解決法がアホだった。
昼間にエナジードリンクを買って飲む。これだけだ。私は「モンスターエナジー(Monster Energy)」愛好家だ。一番最初のアフィリエイトはモンスターエナジーにしようと本気で思ったこともある。神のドリンク。みんなも買った方がいいよ。
1時間は100円で買える
モンスターエナジー愛好家だが、毎日そんな贅沢ができるワケではない。エナジードリンクは意外と高い。愛煙家ほどではないが、出費は重む。
そのため、ドリンクにもグレードがあった。夜更かしという「成果」に応じて報酬は決まる。報酬があるのは午前1時を過ぎた場合。なかなかにシビアな現場だ。
具体的には、このように報酬は上がっていく。
・1時:ドデカミン(140円)
・2時:モンスターエナジー(230円)
・3時:モンスターエナジー大(320円)
─── 見ればわかるように、1時間ごとに100円あがっている。
エナジードリンクはふつうに買うとちょっぴり高い。だから、「なにも頑張っていない日」に買うのは、なんだか気が引ける。
そこで、「1時間100円で買えるんだったらエナジードリンクも安い。」───そういうことを考えた。このように、私は「1時間を100円」で買うことにした。どこかで無理をしたツケが回ってくるのだろうか?と、ヒヤヒヤしていたが、この悪習は思いのほか私にマッチし、長い間つづいた。
じっさいに、それで時間をつくることができていたというのもある。このクソシステムのおかげで、『ブルーロック』もすべて観ることもできた。功績は大きい。
いつの間にか時間あった
───で、そんな生活は急に終わった。もしかしたら、家事スキルの向上とか、時短家電とか、そういうものの積み上げ式だったのかもしれないが、そのときは急に訪れたように思えた。
すこし時間ができて、妻との会話が増えた。
さらに時間ができて、本が読めるようになった。
気が付いたら、趣味の時間があった。
そういうステップもあったような気がするが、いつの間にかクソシステムはレガシー化しており、いつの間にか廃止された。廃止されたタイミングも覚えていない。
--
本来なら、この辺りで「そういう生活はやめろ」とか「いまは時間なくても、いずれかきっと」みたい気休めでも言うのが良いのだろうが、どうせ誰にも読まれていない低級な文章だ。書く必要もあるまい。
───というより、ひとに読まれるよりも、あとで自分が読み返す可能性の方が高いか。そのときに赤面しないように、ここらで終わっておこう。
以上。